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秋じまい

三船恭太郎
(2008年10月 5日 17:27)

夏の野菜たち2日に1度は、こんなに取れていた僕の家の庭の野菜たち。

 

今は葉が枯れ取り残した実が、所在無げにぶら下がっています。

葉が生き生きと繁っていた頃には隠れていた支柱やネットが、妙に目立ちます。

 

支柱やネットは、もちろん未だに濃い緑色のまま。

「はあぁぁ~、いつまでも若くっていいわねぇ」

インゲン豆や茄子の葉から、ため息が聞こえてきそうです。

 

え?その声は僕の後ろからも......??

後ろには、今日が誕生日の母が立っていました。

あははははっ、おめでと~!(汗)

 

ため息は野菜と母ばかりではなく、花たちにも言えることで、向日葵・朝顔・風船かずら...皆、茶色くなりうなだれて、どこか寂しそうです。

 

でもでも、皆さんの出番はこれからじゃないですか!

今日は庭の片付けを手伝いながら、種の収穫をしました。

 

朝顔は、来年種を蒔き咲かせると、『朝顔小学七年生』になります。

いや?『朝顔中学一年生』と呼ぶべきかな?

 

風船かずら僕が気に入っているのは、風船かずらの種です。

ほおらっ、かわいいでしょう!

幼稚園の頃、祖父に初めてこの種を、掌にのせて貰った時のことを覚えています。

 

 「うわ~、おサルさんだあ~!」

「そうか、恭太郎にはおサルさんに見えたか」

祖父はペンを持ってきて、種に目や口を書いてくれました。

風船かずらの種僕の掌の中で、おサルさんたちはぶつかり合い、怒ったり笑ったり、泣いたりしていました。

 

あれから6年の月日は流れ...おサルさんを書いてくれた祖父は、
4年前、天国へ逝ってしまいました。

 でも僕は今年も一人で、おサルさんづくりに励みました。

だってこのおサルさんたちは、祖父の書いたおサルさんの子供の、子供の、また子供の......

おサルさんですから。

 

秋じまい...家族では余すほどに野菜が取れ、競い合うように花が咲いていたことを思うと、なんとなく寂しい。

でもこれはきっと、来年のための大切な準備なんだなって思います。

 

片付けが終わる頃、お腹の大きく膨らんだカマキリを見つけました。

今年はどこに卵を産むつもりなのでしょう?

カマキリの卵が産み付けられた場所の地面からの高さにより、これから訪れる冬の積雪量が分かると云われています。

(低いところに産み付ければ雪は少なく、高ければ多い)

子孫を残すための自然の摂理はスゴイなぁ!

 

カマキリは僕らの秋じまいを、時折首を傾げながら眺め、ちゃんと来年の準備をしているんですね。

 

でも僕は、『秋じまい』してなんかいられない。

 

食欲・読書・そしてブログ...秋、真っ盛りです! 

 

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